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データなしで仮説を発表する方法:仮説論文を載せる学術誌、プレプリント、DOIの付け方
データのない仮説を受け付ける学術誌とプレプリントサーバーはどこか。Medical HypothesesからOctopusまでの方針、学術誌なしでDOIを得る方法、引用の仕方をまとめました。
仮説はデータなしでも発表できますが、どこでもできるわけではありません。仮説のための論文種別を持つ学術誌、たとえばMedical Hypotheses、Biology Direct、RIO、そしてFrontiersの各誌のHypothesis and Theory論文は、仮説を審査して掲載します。OctopusとPreprints.orgは学術誌を通さずに掲載しますが、arXiv、bioRxiv、medRxivは、研究計画や新しいデータのない仮説を受け付けません。DOI付きの、公開された日付つきの版がほしいなら、Zenodo、OSF、Figshareはどんな研究成果物でも受け付けます。どこに出すにしても、ほかの人が検証できるように仮説を書いてください。1つの明確な主張、そこから導かれる予測、そして仮説が誤りだと示す結果です。
このガイドでは、仮説論文をどこに出せるか、各発表先が何を受け付けるとしているか、学術誌なしでDOIを得る方法、論文に何を書くべきか、ほかの人がどう引用すべきかを扱います。以下の方針はすべて2026年10月13日に提供元自身のページで確認しました。ページが自動アクセスを遮断した場合は最新のインターネットアーカイブの保存版で確認し、出典にその旨を記しています。
データなしで仮説を発表できるのか#
仮説を扱う発表先でなら、できます。仮説論文は、すでに発表された証拠をもとに論じるものです。説明を提案し、それが既知の事実とどう合うかを示し、どう検証できるかを述べます。Medical Hypothesesの投稿規定2は、読める最新の保存版(2024年)で、「大量の新しいデータを含めることは、通常認められない」としています。Ideas in Ecology and Evolution13は、「主に実験的な、データに基づく研究による論文」を掲載しません。FrontiersのHypothesis and Theory7論文は「独自のデータを含めてもよい」ものの、含める必要はありません。
当てにできないのは、一般的なプレプリントサーバーです。最大手のいくつかは、データのない仮説を掲載しません。ですから、自分にとって最も必要なものから考え始めてください。査読と学術誌での業績か、DOI付きの速やかな公開版か、自分の分野がすでに読んでいる場所か、です。
仮説論文を掲載する学術誌はどこか#
以下の発表先には、仮説や新しいアイデアのための、名前の付いた論文種別があります。詳細は各発表先自身のページの記載どおりです。
| 発表先 | 論文種別 | 掲載前の審査 | DOI | 費用(記載どおり) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Medical Hypotheses(Elsevier) | 医学・生物医学の仮説論文 | 編集者と外部の査読者が「前提、独自性、もっともらしさ」を評価1 | あり | 購読型での掲載は無料、オープンアクセスは3,280米ドル3 | 大量の新しいデータは「通常認められない」2 |
| Frontiersの各誌(PsychologyやNeuroscienceなど) | Hypothesis and Theory | 査読あり | あり | Aタイプの論文掲載料:学術誌により1,495〜3,150スイスフラン9 | 最大1万2,000語。論文種別は学術誌ごとに決まる |
| Biology Direct(BMC、Springer Nature) | Hypothesis | 片側匿名の査読(single-anonymous) | あり | 2,190英ポンド、2,890米ドル、または2,490ユーロ10 | オープンアクセス |
| Research Ideas and Outcomes、RIO(Pensoft) | Research Idea | 著者が手配するオープン査読:少なくとも2件の肯定的な査読か、編集者の承認 | あり。更新した版ごとに新しいDOI | 2万字までで600ユーロ12 | 研究費の申請書も掲載 |
| Ideas in Ecology and Evolution(クイーンズ大学) | New Idea | 査読あり。査読者の名前が論文に載る | あり | 200ドル。査読を自分で手配すれば100ドル。著者全員が大学院生かポスドクなら50ドル | 「アイデアを検証するための提案」を含める必要がある |
| Octopus(JiscとOctopus Publishing CIC) | Rationale/Hypothesis | なし:「採択も不採択もない」。掲載後にオープンな査読 | あり。出版物ごと、版ごとに付く | 無料 | Octopus上のResearch Problemにリンクする。ORCIDでサインイン |
費用は、発表先がそう記載している場合、付加価値税(VAT)や各地の税を含みません。また、いくつかの発表先には割引や免除があります。表について3つ補足します。
Octopusは仕組みが違います。 研究を、Research Problem(研究課題)、Method(方法)、Results(結果)などの、互いにリンクした8つの出版物の種類15に分けます。Rationale/Hypothesisは、「リンク先の『研究課題』に対する、ありうる解決策または部分的な解決策の理論的な根拠を示す」ものです。各出版物は「連鎖の中で1つ上にあるもの」にリンクされ、Octopusはまず既存のResearch Problemを探すよう勧めています。誰も採択や不採択をしません。ほかの人が後からオープンな査読を投稿でき、仮説を事前登録に相当するものとして示すこともできます(著者ガイド16)。
RIOでは査読を自分で手配します。 Research Idea12では、著者は投稿時に「少なくとも3件以上の外部の査読を探して依頼する」必要があり、査読は査読者の名前とともに公開されます。RIOのサイトは10月13日にメンテナンス中だったため、ここでの記述は2026年9月15日の保存版によります。
名前で誤解しやすいものが2つあります。 Hypothesis18という名の学術誌は、健康情報の専門職のための研究を掲載するもので、仮説一般を扱うものではありません。「思弁的または探索的な研究論文」のためのコミュニティ査読の学術誌Seeds of Science17は、「2025年2月に閉鎖された」とされています。
BioEssaysも選択肢の1つです。Wiley-VCH11は同誌を「査読のある、レビューと議論の学術誌」とし、「仮説を歓迎」としています。Wileyの著者向けページは自動アクセスを遮断したため、現在の論文種別と料金は同誌に確認してください。
Medical Hypothesesは信頼できる学術誌か#
Medical Hypothesesは、2010年から外部の査読を行っているElsevierの学術誌です。査読者は仮説の前提、独自性、もっともらしさを評価するので、そこに載った論文は査読を経た提案であって、検証された結果ではありません。同誌の目的と範囲1によれば、投稿は「編集者と外部の査読者が審査」し、査読者は「投稿された仮説の前提、独自性、もっともらしさ」を評価します。同誌は、自らの言葉によれば、「医学における急進的な新しいアイデアや推測を、偏見なく検討する」ために存在しています。
この問いが出るのは、同誌の歴史のためです。2010年まで、同誌は「査読ではなく、どれだけ興味深いか、急進的かに基づいて」論文を掲載していました(Times Higher Education、2010年3月4)。2009年7月には、HIVとエイズの関係を否定する論文を掲載しました。強い批判を受け、Elsevierは編集長に、査読を導入するか辞任するよう求めました。The Lancetが運営した手続きで5人の匿名の査読者がその論文ともう1本の論文をどちらも不採択とし、2本は「恒久的に取り下げ」られました。編集長は変更を拒み、2010年5月に解任されました(THE、2010年5月5)。後任の編集長は、Elsevierが「独特な」と呼ぶ形の査読を担うことになりました(Natureのブログ、2010年6月6)。
よく検索されるほかの点についても挙げます。同誌のページには、Index Medicus、EMBASE、Science Citation Indexなどの収録先が載っています。12026年5月の時点では、インパクトファクターは0.8、CiteScoreは4.0でした。どちらも毎年変わります。メインページには採択率は載っていません。代わりに、投稿から最初の判定までが3日、採択までが81日とされていました。同誌の論文が役に立つかどうかは、自分の分野がそれをどう読むかによるので、投稿する前に同僚に聞いてください。
仮説論文を受け付けるプレプリントサーバーはどこか#
Preprints.orgは「Hypothesis」を適した論文種別に挙げています。arXiv、bioRxiv、medRxivは、研究計画や新しいデータのない仮説を掲載しません。各サーバーの記載は次のとおりです。
| サーバー | 新しいデータのない仮説を受け付けるか | 方針の記載 |
|---|---|---|
| arXiv19 | 実質的な研究としてなら可。計画としては不可 | 「授業の課題や研究計画書など、独自の、または実質的な研究を含まない投稿」を断ることがある。「今後の研究の提案」は通常受け付けない20 |
| bioRxiv22 | 不可 | 「新しいデータのない仮説」は対象外 |
| medRxiv23 | 不可 | 「データを欠く意見記事や仮説」は対象外 |
| PsyArXiv25 | 理論的な貢献としてなら可能性あり | 「研究であるか、心理学の研究に関わるもの」でなければならない。「それだけでは完全な貢献にならない」提案はOSFのプロジェクトに置く |
| SSRN26 | 不明 | 「SSRNは、厳密な方法論と独自の知見を持つ研究を受け付ける」。枠組み(フレームワーク)は通常受け付けない |
| Preprints.org27 | 可 | 「Hypothesis」は「一般に適している」論文種別の1つ |
| Qeios28 | 記載なし | AIを使ったチェックの後にプレプリントを掲載し、すべての研究にDOIを付け、署名入りのオープンな査読を募る |
arXivの基準は、論文が「独自の、または実質的な研究」19かどうかで、データがあるかどうかではありません。練り上げられた理論的な議論なら通る可能性がありますが、今後の研究の計画は通りません。初めて投稿する人は、たいてい先にarXivのエンドースメント(推薦)が必要です。PsyArXivは、論文が「意見記事、論評、またはそれに類するもの」である場合、著者の出版歴を確認します。25
手元にあるのが、アイデアを自分で検証する計画なら、PsyArXivは「事前登録と研究計画」をOSFに回しています。OSFでの事前登録とは、「研究計画の、タイムスタンプ付きで読み取り専用の版」を掲載することです(OSF Support35)。RIOは、研究のアイデアや研究費の申請書を論文として掲載します。12
いずれにしても、プレプリントは査読ではありません。medRxivは自らのプレプリントを「査読による認証を受けていない研究の予備的な報告」と呼んでいます。
学術誌なしで仮説にDOIを付けるには#
汎用のリポジトリに登録します。Zenodo、OSF、Figshareはいずれも査読なしでDOIを発行し、新しい版ごとに別のDOIを付けます。
Zenodo(CERNが運営)は、「研究のライフサイクルのあらゆる段階」の、「あらゆる状態」の「あらゆる種類の研究成果物」を受け付けます(方針30)。最初に公開するとき、DOIを2つ登録します。その版のDOIと、「すべての版を表す」DOIです(DOIのバージョン管理31)。自分でファイルを変更できるのは公開から45日以内だけで、ファイルにアクセス制限をかけていても、メタデータは「常に公開されている」ものです(新規アップロードの作成32)。
OSFは、「プレプリントと登録には、公開されたときに自動的にDOIが発行される」とし、公開のプロジェクトにもDOIを追加できます(OSF Support33)。OSFのプレプリントは、新しい版ごとに「それぞれ別のデジタルオブジェクト識別子(DOI)」を得ます(OSF Preprints34)。登録は、「プロジェクトを凍結した版で、編集も削除もできない」ものです。
Figshareでは、無料のアカウントでも、Publishを押すと項目が「すぐにDOI付きで公開」されます(What is Figshare?36)。「Figshareの項目やコレクションの版には、すべてDOIがあり」、基本のDOIは「常に最新の公開版を指す」としています(バージョン管理37)。
Octopus、Preprints.org、Qeios、RIOもDOIを発行し、arXivはすべての論文にDOIを付けます。DOIは、登録物を見つけやすく、引用しやすくする永続的なリンクです。質については何も示しません。Zenodoは、すべての情報を「現状のまま(as-is)」提供するとしています。
仮説論文に何を書くべきか#
仮説論文は、検証できる1つの主張を述べ、それがどこから来たかを示し、どんな結果が出れば誤りだと分かるかを述べるべきです。最後の点には長い歴史があります。カール・ポパー(Karl Popper)は、反証可能性を科学と非科学の境界としました。「理論が、ありうる経験的な観察と両立しないなら、その理論は科学的である」とし、確証(corroboration)が意味を持つのは、それが「本当に『危険な』予測、つまり誤りでありえた予測の肯定的な結果」であるときだけだとしました(スタンフォード哲学百科事典38)。ジョン・プラット(John Platt)の「Strong Inference39」(強い推論、Science、1964年)は、これを方法にしました。対立する仮説を考え出し、次に、起こりうる結果のそれぞれが仮説の1つ以上を排除するような「決定実験」を考え出すのです。どんな主張に対しても、プラットの試金石は1つの問いでした。「しかし、あなたの仮説を反証できるのは、どんな実験ですか」。
上の発表先は、これを要件にしています。まとめると、よい仮説論文には次のものがあります。
- 1文で書いた主張。 Medical Hypothesesは「仮説は、はっきりと詳細に示す必要がある」としています。2文になるなら、仮説が2つあるのかもしれません。
- なぜ重要か。 Ideas in Ecology and Evolutionは、そのアイデアが「分野に影響を与える大きな可能性を持つ」のはどのような点かを問います(投稿案内14)。
- 何に基づき、どこが違うか。 Frontiersは「以前に提示された仮説や理論の正確な紹介」を求め、Ideas in Ecology and Evolutionは、発表済みの似たアイデアと「そのアイデアを明確に区別する」よう求めています。
- 賛否の証拠。 Medical Hypothesesは「仮説を支持する証拠と、仮説に(一見)反する証拠の両方の評価」を求めています。
- 予測。 仮説が正しければ何が観察されるはずか。少なくとも1つは、ポパーの意味で危険な予測、つまりはっきり外れうる予測にします。
- 何が誤りを示すか。 その観察を挙げ、できれば、どの大きさの効果なら誤りとみなすかも書きます。これは、プラットの問いに前もって答えることです。
- 誰かが実行できる検証。 Ideas in Ecology and Evolutionは、「現在の技術ではまったく実行できないとしても、アイデアを検証するための提案」を求めています。何を、どの試料や系で、何と比べて測るかを書きます。
- 対立する説明と限界。 検証で見分けられる別の説明と、仮説が当てはまらない範囲を挙げます。Medical Hypothesesの投稿規定は、「それが適切な解決策にならないかもしれない問題の範囲」を求めています。2
構成については、Frontiersは要旨、序論、小節に分けた本文、考察を求めています。Medical Hypothesesは、要旨、短い序論、仮説、その評価、その帰結という構成を勧めており、序論は「証拠を詳しくレビューしようとするものであってはならない」としています。AIツールがアイデアを練るのを助けたなら、論文にそう書いてください。書き方はAIの使用を明記する方法のガイドにあります。
仮説やプレプリントはどう引用するか#
読者が見つけられる版を、DOIとともに引用します。APA第7版では、プレプリントやリポジトリの登録物は、学術誌名が入る位置にサーバー名を書き、学術誌の仮説論文はほかの論文と同じように引用します。以下の例で、著者、タイトル、DOIは仮のものです。
- プレプリント(APA自身のPsyArXivの例41に従ったもの):Author, A. A., & Author, B. B. (2026). Title of the hypothesis paper. Preprints.org. https://doi.org/10.xxxx/xxxxx
- Zenodo、OSF、Figshareへの登録物。 APAは「ほかのプレプリントのアーカイブにも同じ形式に従う」よう求めています。41例:Author, A. A. (2026). Title of the hypothesis paper. Zenodo. https://doi.org/10.5281/zenodo.xxxxxxx
- 学術誌の論文。 学術誌にページ番号があれば、論文番号の代わりにページ範囲を書きます。APAでは、論文番号の前に「Article」を付けます(学術誌の論文の参考文献42)。例:Author, A. A. (2026). Title of the hypothesis article. Journal Name, 12, Article 123456. https://doi.org/10.xxxx/xxxxx
- 聞いたことはあるが、読者には見つけられないアイデア。 本文中でだけ、個人的な通信(personal communication)43として引用します。例:(A. A. Author, personal communication, March 3, 2026)。APAがこれを認めるのは「入手可能な出典がない場合に限られ」、参考文献リストには載せません。
仮説では版が重要です。文言がよく変わるからです。Zenodoでは、ある版が何を述べていたかが論点になるときは版のDOIを、研究全体を指すときはすべての版を表すDOIを引用します。arXivのDOIは「常に最新の版を指し」、差し替えても新しいDOIは付かないので(arXiv21)、必要ならv2のように版の番号を添えます。学術誌の版が出たら、APAはそちらを優先します。「理想的には、作品の最終的な出版版を使い、引用する」。
検証できる前に仮説を共有すべきか#
アイデアの功績を認められたい、そして検証してほしいなら、多くの場合は共有すべきです。その前に、4つのことを考えてください。
功績は引用を通じて得られます。 Ronald ValeとAnthony Hymanは、先取権は「科学者が論文や学会で互いの研究の功績を認め合う過程を通じて明らかになる」もので、「多くの場合、引用という形で最もよく見える」と書いています(eLife、2016年40)。日付があり引用できる仮説は、ほかの人に引用する対象を与えます。証拠を待った7つの有名な仮説を見ると、その功績が実際にどう認められたかが分かります。ただし、2人が挙げる発見の開示の基準は、「すべてのデータと、そのデータについての書かれた解釈」から始まります。仮説を発表すればアイデアの功績は得られるかもしれませんが、証拠の功績は検証を行った人のものになります。
ほかの人が先に検証するかもしれず、それこそが狙いでもありえます。 Ideas in Ecology and Evolutionは自らを、モデル研究者や実証研究者が「探究され、議論され、検証されるのを待っている」独自のアイデアや仮説を「『買い物』できる」カタログだと説明しています。Octopusは、後でデータが仮説を支持した場合でも、「仮説を発表した人として、その仮説の功績は得られる」と主張しています。ただし実際には、ほかの人が引用してくれるかどうかによります。ほかの誰かがアイデアを見る前に自分で検証したいなら、エンバーゴ付きの事前登録や、非公開の日付つきの記録の方が合っているかもしれません。こうした方法は研究アイデアを守る方法のガイドで比べています。
公開は、たいてい永久です。 Preprints.orgは、「プレプリントは一度オンラインになると、完全には削除できない」と注意しています。27Octopusの出版物は「利用規約への違反がない限り」削除できず、OSFの登録は「編集も削除もできない」ものです。誤りだと分かった仮説も記録に残ります。それは科学では普通のことです。何が、なぜ変わったかを書いた新しい版を出してください。
特許。 公開した仮説は、開示とみなされることがあります。Preprints.orgははっきり書いています。「研究に基づいて特許を登録するつもりなら、プレプリントを掲載してはならない。出願が損なわれるからだ」。アイデアが特許になりうるなら、どこかで公開する前に、技術移転の担当部署に相談してください。
Papexの記録の位置づけ#
Papexは記録のレジストリで、学術誌でもプレプリントサーバーでもありません(アプリの画面は英語です)。査読は行わず、DOIも発行しないので、DOIや学術誌での業績が必要なら、上の発表先のどれかを使ってください。Papexが加えるのは、仮説と、ほかの人がそれに寄せる証拠についての、署名され版管理された記録です。これは、DOI付きの登録物や学術誌の論文と並べて持っておけます。
PapexのHypothesis(仮説)の記録には、上のチェックリストの大部分に対応する欄があります。主張、なぜ重要か、何が誤りを示すか、予想される結果、どう検証できるか、参考文献、そしてほかのPapexの記録の、署名済みの特定の版への「builds on」(〜に基づく)リンクです。署名するまでは非公開の下書きです。署名は本人とその特定の版を結び付け、Papexの外に出るのはソルト付きフィンガープリントだけです。フィンガープリントにはOpenTimestampsでタイムスタンプが付けられてビットコインに記録され、ウォレットや暗号資産は必要ありません。その後、非公開のままにするか、招待した人と共有するか、公開するかを選びます。後で編集すると、それ自体の署名と日付を持つ新しい版になり、以前の版はそのまま残ります。
公開した各版には papex.org/id/PXH-…/v/n という形の恒久的なアドレスがあり、そのページにはコピーできる引用文と、Other formats(その他の形式)の下にBibTeX、RIS、CFF、JSON-LDがあります。Papex Labsの教育用の記録PXH-0BADXVXY7QM3(英語)がその例です。通常の形式は次のとおりです。Author. (2026). Title. Papex Hypothesis Record PXH-…. https://papex.org/id/PXH-…/v/1
公開された仮説には、サインインしたほかの人が、それぞれ出典を付けて、支持する証拠や反対の証拠を加えたり、異議(challenge)を申し立てたりできます。ページはそれらを記録上の活動として示し、判定としては示しません。署名とタイムスタンプが示すのは、誰がどの版に署名したか、そしてその版がある日付までに存在したことです。査読ではなく、仮説が独自であることも、正しいことも示しません。非公開の下書きはpapex.orgで始められます。
出典#
- Medical Hypotheses, journal home and aims and scope(Elsevier、ScienceDirect)、2026年10月13日確認(2026年5月27日のインターネットアーカイブの保存版。公式ページは自動アクセスを遮断) a b c
- Medical Hypotheses, guide for authors(Elsevier、ScienceDirect)、2026年10月13日確認(2024年2月29日のインターネットアーカイブの保存版で、読める最新のもの。公式ページは自動アクセスを遮断) a b c
- Medical Hypotheses, open access information(Elsevier、ScienceDirect)、2026年10月13日確認(2026年3月29日のインターネットアーカイブの保存版) ↩
- Implement peer review or resign, controversial journal's editor told(Times Higher Education、2010年3月10日)、2026年10月13日確認 ↩
- Editor sacked as journal introduces peer review(Times Higher Education、2010年5月20日)、2026年10月13日確認 ↩
- New editor for Medical Hypotheses(nature.comのブログ、2010年6月25日)、2026年10月13日確認 ↩
- Article types, Frontiers in Psychology(Frontiers)、2026年10月13日確認 ↩
- Article types, Frontiers in Neuroscience(Frontiers)、2026年10月13日確認
- Fee policy(Frontiers)、2026年10月13日確認 ↩
- Biology Direct, submission guidelines(Springer Nature)、2026年10月13日確認(2025年12月4日のインターネットアーカイブの保存版。公式ページは自動アクセスを遮断) ↩
- BioEssays(Wiley-VCH)、2026年10月13日確認 ↩
- About, Research Ideas and Outcomes(Pensoft)、2026年10月13日確認(2026年9月15日のインターネットアーカイブの保存版。公式サイトはメンテナンス中の表示) a b c
- About the Journal, Ideas in Ecology and Evolution(クイーンズ大学)、2026年10月13日確認 ↩
- Submissions, Ideas in Ecology and Evolution(クイーンズ大学)、2026年10月13日確認 ↩
- Frequently asked questions(Octopus)、2026年10月13日確認 ↩
- Author guide(Octopus)、2026年10月13日確認 ↩
- Seeds of Science、2026年10月13日確認 ↩
- About the Journal, Hypothesis: Research Journal for Health Information Professionals(IU Indianapolis University Library)、2026年10月13日確認 ↩
- Moderation(arXiv)、2026年10月13日確認 a b
- Policies for specific content types(arXiv)、2026年10月13日確認 ↩
- Understanding arXiv assigned DOIs(arXiv)、2026年10月13日確認 ↩
- Frequently Asked Questions(bioRxiv)、2026年10月13日確認 ↩
- About medRxiv(medRxiv)、2026年10月13日確認(2026年10月1日のインターネットアーカイブの保存版。公式ページは自動アクセスを遮断) ↩
- Frequently Asked Questions(medRxiv)、2026年10月13日確認(2026年10月1日のインターネットアーカイブの保存版)
- About PsyArXiv(PsyArXiv Blog)、2026年10月13日確認 a b
- What are SSRN's submission guidelines?(SSRN Support Center、Elsevier)、2026年10月13日確認 ↩
- Instructions for Authors(Preprints.org)、2026年10月13日確認(2026年9月19日のインターネットアーカイブの保存版。公式ページは自動アクセスを遮断) a b
- About Qeios(Qeios)、2026年10月13日確認 ↩
- Publishing policy(Qeios)、2026年10月13日確認(2026年9月30日のインターネットアーカイブの保存版)
- General Policies(Zenodo)、2026年10月13日確認 ↩
- What is DOI versioning?(Zenodo FAQ)、2026年10月13日確認 ↩
- Create new upload(Zenodoのヘルプ)、2026年10月13日確認 ↩
- Welcome to OSF Projects(OSF Support)、2026年10月13日確認 ↩
- Welcome to OSF Preprints(OSF Support)、2026年10月13日確認 ↩
- Welcome to Registrations and Preregistrations(OSF Support)、2026年10月13日確認 ↩
- What is Figshare?(Figshare)、2026年10月13日確認 ↩
- How versioning works(Figshare)、2026年10月13日確認 ↩
- Karl Popper(Stanford Encyclopedia of Philosophy、2026年7月31日改訂)、2026年10月13日確認 ↩
- Strong Inference(Platt、Science 146、347–353ページ、1964年)、2026年10月13日確認 ↩
- Priority of discovery in the life sciences(Vale、Hyman、eLife、2016年)、2026年10月13日確認 ↩
- Preprint article references(APA Style)、2026年10月13日確認(2026年8月25日のインターネットアーカイブの保存版。公式ページは自動アクセスを遮断) a b
- Journal article references(APA Style)、2026年10月13日確認(2026年9月8日のインターネットアーカイブの保存版) ↩
- Personal communications(APA Style)、2026年10月13日確認(2026年10月6日のインターネットアーカイブの保存版) ↩